EQ能力開発

最終回 悲しみとEQ

EQグローバルアライアンス 代表
髙山 直 (たかやま なお)

最初に、東日本大震災で被災された皆さまに哀悼の意を表すととともに、被災された皆さまに心からお見舞いを申し上げます。皆さまの一日も早い復興を心から願っております。

「EQは開発できる」シリーズも今回が最後のご紹介となります。皆さまにおかれましては、一年間のご愛読、本当にありがとうございました。心から感謝申し上げます。

最後にご紹介するのは、「悲しみとEQ」です。

これまで、明るく、楽しく、元気よく、と感情を前向きなエネルギーに変えるEQ開発をご紹介してきました。最終回では、「悲しみ」という感情に注目をし、「悲しみ」がいかに大きなエネルギーを生み出し、とても大切な感情であることをご紹介いたします。「悲しみ」という感情は、ともすると望みの叶わぬ弱者のもつ感情として扱われ、いつしか嫌われる感情になってしまったような気がしますが、実はとても大切な感情なのです。

悲しみにくれる姿や、その心情を測り知ることで涙が出てきますが、「悲しみ」は周囲に大きな共感を生むことがあります。また、大切なことを諦めたり、我慢を重ね、忍んで、耐えても叶わなかったときに悲しみを感じますが、その悲しみは、それを超えるエネルギーを作り出すこともあります。難局を越えるためのエネルギーとしては、前向きな感情のエネルギーよりも、はるかに大きなエネルギーともいえます。

「悲しみ」は、自分が弱いから生まれる感情ではなく、自分の成長にとって必要な感情として受けとめることも大切です。「悲しみ」と向き合う時間は、とても大切な時間だと思います。

怒りの感情は反骨心を生み出すエネルギーになり、喜びの感情は前向きなエネルギーを生み出します。そして悲しみの感情は自身の成長のエネルギーになるのです。

被災された皆さま、日本のみならず世界中の人たちの気持ちは皆さまと共にあります。

皆さまの、一日も早い復興を願っております。

一年間のご愛読、本当にありがとうございました。深く感謝申し上げます。

髙山 直(たかやま なお)

EQグローバルアライアンス 代表

1957年 広島県生まれ。1997年3月に株式会社イー・キュ・ージャパンを設立。エール大学のピーター・サロベイ博士、ニューハンプシャー大学のジョン・メイヤー博士との共同開発で「EQ理論」に基づいた「個人の自立と成長を支援する」プログラムを開発。2010年7月、EQグローバルアライアンスを設立し代表に就任。

主な著書に『EQ こころの鍛え方』『EQ こころの距離の近づけ方』(いずれも東洋経済新報社)、『人を動かす! EQマネジメント』(技術評論社)、『EQ入門』(日経文庫)、『EQ 相手のこころに届く言葉』(日本実業出版社)などがある。

高山直公式ブログ「左の振り子」
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