最終回 合理性に感情は不可欠です。
株式会社イー・キュー・ジャパン代表取締役会長兼社長
山 直 (たかやま なお)
先日、こんなご質問をいただきました。
「合理性や効率において、感情は邪魔ではないですか?」
私の答えです。
「いいえ。邪魔ではありません。感情をうまくコントロールした結果、それらは達成されています」
感情は常に働いています。感情は邪魔者ではなく、活用をしているのです。感情をうまく活用することで、よい成果に結びつけているのです。
感情に関して、よく聞く言葉に「職場に感情を持ち込むな!」があります。昔より、感情は悪いもの、扱いにくくて、やっかいなものと言われてきました。
しかし、うまく使うとよいことも、たくさんあります。例えば、悲しい気分を楽しく変えたり、やる気のないときに、やる気に変えているのは感情です。
ネガティブ気分をポジティブ気分に変えているのも感情です。皆さんは、無意識のうちに感情をうまく活用しているのです。
重要な仕事を前に、悲しみのどん底、気分が乗らない、元気が出ない状態で仕事に取り組んでもよい結果は期待できません。
そんなとき皆さんは、気分を切り替え、前向きにし、エネルギーを生み出して、仕事に取り組んでいらっしゃることでしょう。
それこそが感情のうまい使い方なのです。
「感情をうまく使う」とは、使う必要がある場面では使うが、使わないほうがいい場面では、うまくコントロールをして使わないように調整をすることです。
感情は邪魔ものではなく、うまく使うと成果に結びつける味方になってくれます。 言い換えれば、感情は悪く使うと「刃物」になりますが、うまく使うと「宝物」になるのです。
最近読んだ本の一節から・・・
『合理性と感情とは対立するものではなくて、協力しあうものだということだ。したがって、合理的な人とは感情のない人ではなくて、感情の操縦方法をよく知っている人なのだ』
マッテオ モッテルリーニ 『経済は感情で動く――はじめての行動経済学』
その通りだと思います。合理性とは、感情をうまく活用することで達成されているのです
皆さま、今回のテーマ「EQは成果に結びつく!」を12回にわたり、ご愛読いただきまして、本当にありがとうございました。 すでに、お気づきと思いますが、「感情っていいもの♪」だったのですね。感情をうまく使うことで、あなたのビジネスに必ず変化が起こります。 その変化は、きっとあなたのビジネスに好影響を与えると思います。一年間のご愛読ありがとうございました。

