第1回 「こころの近い職場風土」が成果を生み出す
株式会社イー・キュー・ジャパン代表取締役会長兼社長
山 直 (たかやま なお)
企業風土を変えたい、職場風土を変えたい。そうした声をよく聞きます。多くの企業、そして社員の皆さんから、今の風土を変えたい! という想いがひしひしと伝わってきます。では、なぜ変えたいのでしょうか。
皆さんの根底に共通する原因と捉えているのが、上司や部下、同僚にも本音や本心で話せない人間関係にあると感じています。 上司、部下の関係はもちろんのこと、社員同士でも自由に話せない、言いたいことも言えない。とても一体感を作ることなど不可能。 その結果、組織力を発揮できず、成果があがらない現状があるようです。 それ以前に、会社が楽しくない、仕事が辛いと感じてやる気も起きないという声をよく聞きます。 私はこの問題の根本は、心の距離にあると思います。
心の距離を測るうえで、分かりやすい感情が「好きと嫌い」です。
心の距離が近いと「好き」という感情が生まれ、心の距離が遠いと「嫌い」といった感情が生まれます。
こうした感情は、仕事に大きな影響を与え、成果に大きく関係をします。
例えば、好きな人のアドバイスは心に響きますが、嫌いな人のアドバイスはムカつきます。
もし管理職の人が部下に”嫌い”の感情を持たれると、部下は、やる気をもって動きませんし、逆に‘好き’という感情を持たれると『この人のためなら頑張ろう!』と、エネルギーを生み出します。
皆さま、ご承知のとおり「やる気」の有無はビジネスの成果を大きく左右します。
社員同士、上司部下がお互いに好きになることは現実的に難しいですが、EQを発揮することで、お互いの心の距離を近づけることはできます。
心の距離が近づけば、コミュニケーションも円滑になり、リーダシップも発揮しやすくなります。
それこそが「こころの距離の近い職場風土」であり、社員のやる気を生み出すエネルギーの源泉だと思います。
一人ひとりがEQを意識し、発揮することで職場風土は変わります。その変化は、必ずビジネスの成果にむすびつくことでしょう。

