株式会社イー・キュー・ジャパン代表取締役会長兼社長
山 直 (たかやま なお)
EQというのは、心理学におけるひとつの概念であり理論です。今から18年前の1990年、当時のイェール大学教授P.サロベイ博士と、ニューハンプシャー大学教授J.メイヤー博士の二人によって提唱され、理論化されました。
EQ理論は次の言葉に集約されます。
「感情が私たちの行動に重大な影響を与えている。感情をうまく管理し、利用することは知能(能力)である」
私たちの思考や行動は感情によって左右されます。特にコミュニケーションシーンでは端的にそれが現われます。たとえば、好きな人とは話が弾むけれど、嫌いな人とは話もしたくない……誰でも、経験がありますよね。
では、嫌いな人と上手にコミュニケーションをとるにはどうすればいいのでしょう。実際に、上司が嫌いとか、苦手な部下がいる、というのはよくある話。でも、それでは職場はうまくいきません。
そこで求められるのがEQの発揮です。感情をうまく管理し、利用することが出来れば、行動を変えることが出来ます。つまり、「嫌い」という感情を消したり、異なった感情に変えることが出来れば、行動も自然と異なったものになるのです。
もちろん、「その場だけ」というのであれば、誰でもやっておられるでしょう。でも、それでは感情のクセはそのままです。EQの考え方を覚えたり、自己訓練によって、「感情の悪いクセを取り除いたり、変えてしまうことで、日常的により高いEQを発揮しよう」というのが、私たちイー・キュー・ジャパンの考え方であり、提案です。
EQは特別な人だけが持っている能力ではありません。誰でも持っている能力であり、訓練や教育によって伸ばすことの出来る能力です。次回から、EQを発揮するとはどういうことか、どうすればEQを高めることが出来るかなどについて、事例を交えながら分かりやすく紹介していきます。
ぜひ、楽しみながら、EQのすばらしさを実感してください。
